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フォトスタジオ・アトリエ

解体ルームにフォトスタジオ・アトリエを作る

 夏に解体だけ行った303号室でしたが、これまでずっと放置してきました。先日ふと部屋を覗いてみると埃だらけで、「このままだと共有部の通路や階段に埃が飛んで汚れるな」と思い床を雑巾掛けすることにしました。

 床を拭いてみると、それまでとは印象が変わりました。すると壁に目がいき、解体された躯体に手書きで寸法や割付の計算が書いてあるのが目に止まりました。年代別にいくつか書き込みしてある中で、おそらく竣工当時の書き込みはなかなかイケています。墨でビシッと書かれているのです、職人の心意気を感じます。それとは別に十数年前に書かれたと思われる書き込みは、まったくイケていません。字の上手い下手もありますが、愛が感じられない書き込みなのです。

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 「これ、消しゴムで消そうかな」と少し悩んで壁を見ていたら、無性にペンキを塗りたくなってきました。どうせ塗るなら、黒にしようと思いペンキがあるか確かめてみると、黒の水性ペンキがありました。「よし、塗るか」と心に決め、本当はやらなければいけないことがあるにも関わらず、好奇心のみで塗り始めました。

 こういうのはだいたい、綺麗に塗ろうという心理が働くのですが今回はとにかく汚く塗ろうと思い、なるべく刷毛で陰影が出るように心がけて塗ってみました。というのは、この何もない空間は、写真スタジオにもってこいじゃないか、という印象があったのでこの壁をポートレート撮影の背景に使ってみたらどうか?という考えがあったからです。綺麗に塗った壁では表情が出ないので、光の陰影がでるようにわざと汚く塗ってみたわけです。

 塗ってみると、これがなかなか良い壁になりました。ここで人物の写真をとったらきっと良い写真になるだろうな、と感じます。

 壁が終わると今度は、天井の配線やらキッチンがあったこわれたパネルなどが気になりだしてきました。これはちょっと、「実験でスタジオにしてみるか」と思い立ちカメラ関係の備品や、テイストが合いそうな備品をいろいろと運び込んでみました。すると自分でも驚きだったのですが、すごい良い雰囲気になってきたのです。

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 そもそも解体した部屋ですから基本土足で出入りします。これがなかなかよくて、生活感が完全に払拭されとてもクリエイティブな感覚になります。ここで眺めるために、これまで購入した写真集もたくさん運び込みました。完全に自己満足の世界なのですが、ここで写真に没頭し、写真を探求していくことができたらどんなに自分の表現が広がっていくだろうか!とすごくワクワクしています。

 この部屋はたまたま写真がテーマでしたが、写真でなくても何か他のテーマでこのようなアトリエ空間を実現できたら、きっと楽しいと思います。おそらく絵画でも良いし、音楽でも良いと思います。音楽は演奏ではなく作曲やDTMになりますが、こういう空間ならではの創作ができるのではないでしょうか。まったく根拠はないのですが、これは結構確信に近い感覚があります。この空間はまだ人に見てもらう機会がないので、しばらくチャンスがあるごとにこの部屋を紹介し、他の人がどのような感想を持つのか聞いて見たいと思います。

 そしてもし、このような試みに意味があるようなら、どうにかこれを継続的に実現できる方法を考えてみたいと思います。

 そもそも解体した部屋ですから基本土足で出入りします。これがなかなかよくて、生活感が完全に払拭されとてもクリエイティブな感覚になります。ここで眺めるために、これまで購入した写真集もたくさん運び込みました。完全に自己満足の世界なのですが、ここで写真に没頭し、写真を探求していくことができたらどんなに自分の表現が広がっていくだろうか!とすごくワクワクしています。

 この部屋はたまたま写真がテーマでしたが、写真でなくても何か他のテーマでこのようなアトリエ空間を実現できたら、きっと楽しいと思います。おそらく絵画でも良いし、音楽でも良いと思います。音楽は演奏ではなく作曲やDTPになりますが、こういう空間ならではの創作ができるのではないでしょうか。まったく根拠はないのですが、これは結構確信に近い感覚があります。この空間はまだ人に見てもらう機会がないので、しばらくチャンスがあるごとにこの部屋を紹介し、他の人がどのような感想を持つのか聞いて見たいと思います。

 そしてもし、このような試みに意味があるようなら、どうにかこれを継続的に実現できる方法を考えてみたいと思います。