4月7日に政府から緊急事態宣言が発令されました。
多くの人たちが自宅待機になり自宅でお仕事をするようになってすでに2週間です。
2週間も外出を自粛して生活していると当然運動不足にもなってますし、知らず知らず気分も滅入ってきていることにふと気づいたりします。季節は日本の四季の中でも一番良い季節。
少しでも外の空気を吸って陽にあたるだけで、ずいぶんと気分が変わるものです。
外出できなくとも快適に生活したいものですが、Apartment RIKYU でこれまで取り組んできたことの成果が、今回の事態で役立ってきと実感できるようになってきました。
そのひとつが屋上です。
住人さんたちが集えるようにと、昨年秋に ウッドデッキ や ツール を DIY していました。
屋上空間にはそれまで、なにも仕掛けがありませんでした。多少でもベンチやデッキがあると不思議と利用しようかな ? という気分になりますね。
住人さんたちそれぞれが、お仕事の休憩時間に屋上でお茶を飲んだり、体操やヨガをしています。
そんな様子を見ていると、これまでコツコツやってきてよかったなと思います。
思い出せば屋上空間は今回のプロジェクトの方向性を決める大きな要素でした。
数年前 建物の今後を検討している時、建て替えでは今と同じ高さでは建物を建てられないということがわかり、現在の屋上を価値とみなしリノベーション選択しました。
屋上の存在がリノベを選択する大きな要素となりました。
つい数ヶ月前までは誰もが想像し得なかった 新型コロナウィルスによる外出自粛という事態下において、住人さん達にとって、少しでも憩いの空間になってくれていたとしたら本当に嬉しいです。
屋上の話をしたので、すこしプロジェクトのことについて振り返ってみることにします。
Rikyu Renovation Project と称し大規模なリノベーション・改修工事をプランする中で、いくつかの大きな選択がありました。今回ブログで取り上げた屋上もその一つなのですが、そのほかにもいくつかあります。
そのひとつが、「継続的な家賃収入を捨てる」という選択でした。
具体的には「住めない部屋を作る」ことでした。
住めない部屋とは、マンション住人を中心に人が集えるような空間としてキッチンルームを作るという計画です。そこには大きなテーブルとキッチン、そしてトイレしかないという構成で、それだけでも年間かなりの減収になります。
今回のプロジェクトはかなり本気のプロジェクトでしたので経済的に決して余裕がある状態ではないのですが、これはどうしても実現したいという思いがありました。
さらにプロジェクトを機に新たに加えたサービスとして、wifi 無料化と 宅配BOX があります。
これらのひとつひとつが今回のかつてない緊急事態において、住民さん達の価値になっているように感じられます。本当に良いタイミングプロジェクトを企画実行できて良かったと思います。
さて、最近の RIKYU での様子ですが、
Apartment RIKU の屋上空間で適切な距離を取りながら、数人の住人さんたちでランチ会(たまにゲストをお迎えしたり)を催したろしています。これはとても気分転換になります。
現在はしばらくの間、住民さん達にッキッチンルームを無料開放しているので 仕事に煮詰まった時に場所を変えて仕事をする場所として活動したり、これまで料理をあまりしてこなかった方が料理をはじめて、キッチンに作り置きしてシェアしてくれたりしています。