サイトへ戻る

RIKYU周辺が工事だらけです

解体・建築工事に囲まれて

思い起こせばリーマンショック以後しばらく街はシーンと静まり返っていてどこにも工事の風景を見ることはありませんでした。
ところが時は令和になり4年が経とうとしている今、街のいたるところで工事が実施されています。長年の金融緩和の成果なのか公共工事だけでなく民間の工事も活発で、RIKYU の周辺もここ最近工事ラッシュです。

Apartment RIKYU も相続をきっかけに始まったプロジェクトである訳ですが、我々は古い建物を解体せずに有効活用する方法を選択しました。今、街中で多くみられる工事の中には相続で引き継いだ家を売却したり、新築に建て替えたりする選択の結果である場合も少なくないのかもしれません。

RIKYUの周辺はこれまで 40年近く変化なく駐車場やアパートがそのまま存在していたのですが、ここにきて周辺ほぼすべてが解体・新築工事となりました。
長い間変化がなかった環境が変わることは周辺に暮らす者にとっては大変な出来事で、長期にわたる工事の影響のみならず工事終了後のこれからの暮らしによっても多大な影響を受ける訳です。

視点を変えると RIKYU も数年にわたるリノベ工事を実施したわけですが、工事中は周辺にあたえる影響について想像もできませんでした。実際周辺の新築工事は現在までに1年近く継続しており、間近に工事の影響を受ける側になってみてようやく理解できることが多々ありました。

細かいことは省力したとして、工事でとても悩ましい工程がいくつかあります。
まずは解体工事中の振動・騒音。騒音よりも振動がすごくて、毎日震度2から3の地震が継続的に続いている感覚。気持ちの問題だけでなく 築50年になる RIKYU の建物への影響を考えると胃が痛くて夜も眠れなくなります。騒音は重機の音はもちろん、職人さんの怒鳴り声やたばこの煙など気になりだしたらキリがありません。工事はお互い様という気持ちで飲み込みました。

周辺の工事はとにかく距離が近いので、精神的なストレスもかなりのものがありました。
工事が進んで足場が立ってくると足場の防炎シートや飛散防止シートで太陽光が遮断され昼でも暗くなります。これまであたり前だった自然光が遮断されると暮らしに影響が出ない訳はありません。住人さんたちにとっても今回の周辺での同時多発的な建築工事は、さぞストレスだったと想像します。気持ちとしては周辺の土地を全部買い取って近隣も含めて快適な暮らし環境を構築したいところですが、現実的には当然無理でほんと申し訳ない気持ちでした。

幸い工事は7月現在ほぼ終了しており、振動や騒音は峠を越えました。今後はかなり近い距離での視線や生活音の影響をこちらだけでなく、あちら側も含めてうまくやっていけたらと考えています。

工事というのは不思議なもので終わってしまえば、工事前のこと思い出せないことも多くすべてが悪いという訳ではないものです。以前よりも周辺が整備されたことは事実ですし、近隣だけでなく周辺地域で実施されている工事も将来的に RIKYU での暮らしをもっと快適にする内容なのかもしれません。工事中はつらいですが終わらない工事はない。

またその後の報告も含めて RIKYU で起こっている出来事をブログで報告していこうと思います。